赤ちゃんを心待ちにしている時、妊娠したらすぐにでもその嬉しい事実に気が付きたいものですよね。
特に妊活中の女性は小さな体の変化も逃さないように気を使っているかもしれません。
妊娠超初期症状の特徴である「なんとなく体がだるい」「微熱がある」「下腹部にチクっとした痛みを感じた」などのちょっとした体の変化は、生理前症候群(PMS)と似た症状なので違いがわからず不安になることもあります。
そこで、妊娠の兆候でもある妊娠超初期症状21パターンまとめてみました。
妊娠超初期症状の原因は?いつからおこるの?
妊娠超初期症状がおこる原因は、妊娠したことによって女性ホルモンやhCGホルモンの分泌が大きく変化するためで、代表的なものでは体調不良や生理時に似た症状が現れます。
妊娠検査薬で陽性反応が出る前の、妊娠0〜3週目の時期に感じる体の変化を妊娠超初期症状と言います。
下の表のように妊娠の週数は生理最終日からカウントされるため、妊娠0週〜2週はまだママのお腹の中に赤ちゃんはいない状態です。
性行為から着床までの期間は7〜10日間と言われており、個人差はありますが着床後の妊娠3週目に入ったあたりから、妊娠超初期症状の兆候が現れます。
妊娠を希望している方は、普段から生理周期を記録し基礎体温を測るようにしておくといいですよ。
妊娠の兆候かも!21パターンの妊娠超初期症状
妊娠超初期症状は生理と同じような出血がみられたり、個人差が大きく全ての方に同じ症状や兆候がみられるわけではありません。
見分けるのは難しいのですが、「もしかして妊娠した?」と感じる妊娠超初期症状21の兆候とパターンを紹介しますね。
1.少量の出血(着床出血)
「着床出血」とよばれる微量の出血があることがあります。
着床出血は、受精卵が子宮内膜に付着するときにわずかな傷がつくことで起こる症状ですが、生理予定日より少し早めの人が多いようです。
しかし、出血量が生理よりも少ないものの、生理予定日にくる人もいるので生理だと思い込み見逃してしまうことも多い症状です。
また、着床出血がないケースも。
2.生理よりも長い出血がある
生理中とよく似た症状で、生理予定日近くで出血するパターンもあるため判断が難しい症状です。
いつもの生理よりも「出血が少ない」「少し長引く」というパターンもあるようです。
一つの症状だけで判断するのは難しいのですが、子宮外妊娠や化学流産など万が一も考えられますので、他の妊娠症状や兆候なども考慮し医師への相談を検討してみてくださいね。
3.基礎体温の二段階上がり
基礎体温を毎日測っている妊活中の方も多いと思いますが、一般的に低温期から高温期に移行するタイミングで排卵するといわれていて、高温期は14日間続き妊娠しなければ低温期に戻ります。
ところが、高温期の間にもう一段階体温が上がることがあります。
基礎体温が下がった日がおそらく排卵日だったと考えられます。
その後、36.6℃台で高温期が続きますが9日目あたりで37.0℃近くまで基礎体温が上がっているのがわかります。
これが基礎体温の二段階上がりという症状で、絶対ではありませんが妊娠を期待してもいいでしょう。
4.おりものがいつもと違う?
受精卵が着床し、妊娠するとホルモンの分泌によっておりものも分泌されやすい状態になるといわれています。
そのため、「おりものがいつもと違う」と変化を感じる女性も多いようですね。
おりものの変化は「いつもよりネバネバしている」「色が白や透明でサラサラしている」「おりものの臭いがなくなった」など変化に個人差があるため、全ての方に同じ症状があてはまるわけではありません。
5.体がダルい・熱っぽい(風邪のような症状)
初期症状として、体のだるさを感じたり微熱が出る人もいます。
これは基礎体温が高いために起こります。
症状が風邪とよく似ているので風邪薬を飲んでしまうことがあるのですが、服薬により胎児に影響を及ぼす場合がありますので、妊娠の可能性がある時は服薬前に医師に相談することをお勧めします。
6.強い眠気
体がダルい症状に合わせてみられるのが眠気です。
妊娠によって黄体ホルモンの分泌が増えることで眠気を引き起こすと考えられています。
さらに、妊娠超初期は胎盤の形成が始まり、胎児に栄養や酸素を届けるため多くの血液が子宮動脈に送られるます。
下半身に血液が下がることで、脳内の酸素が薄まることで強い眠気の症状があらわれるのです。
7.下腹部の「チクッ」とした痛み
妊娠超初期に下腹部の痛みを感じる女性も多いようです。
「下腹部にチクッとした痛み」「子宮が引っ張られる感じ」と話す人が多いのですが、これらは受精卵が着床したときの着床痛や子宮が大きくなる過程で周りの靭帯や筋肉が引っ張られることが原因だと考えられているようです。
ただし、下腹部の痛みは早期流産などの可能性も考えられるため、少しでも異変を感じたらすぐに病院で検査を受けてくださいね。
8.お腹の張りがある
妊娠超初期では、いつもとは違うお腹の張りも症状の1つです。
お腹の中で風船が膨らむような圧迫感と苦しさを感じ、排卵日の数日後には妊娠したことに気付く人もいるようですよ。
9.胸の張りを感じる
胸の張りは生理前にも感じる女性も多いのですが、生理前以上に胸の張りを感じることも。
妊娠すると大量に分泌される黄体ホルモンは乳腺を活発化させる働きがあり、胸の張りを感じるのです。
10.乳首が黒くなる、痛い、かゆい
乳首に違和感を感じるのも妊娠超初期症状の兆候です。
痛みが出たり、かゆくなったり、また色が黒っぽくなったなど症状は様々ですが、妊娠することで大量に分泌されるホルモンの影響で乳腺が発達しこれらの症状が起こります。
11.特定の食べ物を食べたくなる・好きな食べ物が食べられない
食べ物の嗜好が急に変化するのは、典型的な妊娠超初期症状です。
「肉・トマト・ラーメン・炭酸・ポテトフライ」無性に食べたくなる食べ物は人それぞれのようです。
1つのものだけが食べたくなる人もいれば、これまで好きだった食べ物が食べられなくなる人も。
「肉好きだったのに急に魚が好きになった」「急に甘党になった」などですね。
このような食の変化が数日間続くようであれば妊娠を期待してもいいかもしれませんね。
12.トイレが近い(頻尿)
「トイレに行く回数が増えたな」と思ったら妊娠超初期症状の可能性があります。
妊娠すると血液や水分の循環が活発になり、腎臓の働きも向上します。
腎臓は老廃物を尿として体の外へ出すための臓器なので、排泄の頻度が増えるのです。
13.頭痛が続く
妊娠すると分泌が増える女性ホルモンには、血管を拡張する作用があります。
そのため脳の血管も拡張され、それが片頭痛の原因となる場合があります。
14.微熱が続く
微熱が続く場合も妊娠している可能性があります。
先ほどの「基礎体温の2段上がり」のグラフからもわかるように、体温は個人差がありますが、37.0℃前後の微熱が続きます。
卵子が受精卵になると「ヒト絨毛性ゴナドトロピンホルモン(hCG)」が分泌され、エストロゲン、プロゲステロンと言われる体温を下げない2つのホルモンを作ることが原因です。
ただし、38℃を超えるような高熱は妊娠超初期症状の兆候とは異なりますので、早めに病院へ行くようにしてくださいね。
15.すっぱいものが食べたくなる
「妊娠するとすっぱいものが食べたくなる」と聞いたことがある人は多いのではないでしょうか?
実は「妊娠とすっぱいもの」には科学的根拠は全くなく、さっぱりした物でつわりの症状を落ち着かせることから、このように言われるようになったようです。
ただし、酢や柑橘系の果物には「疲労回復に効くクエン酸が含まれている」「オレンジには葉酸が含まれている」「鉄分の吸収を助けるビタミンCが多く含まれている」など栄養面では理に叶っています。
16.便秘や下痢になりやすい
日常生活の中でも便秘や下痢はおこる症状なので妊娠超初期症状としては弱いですが、次のような症状が続くようであれば妊娠の可能性があります。
- 便秘がちだったのに急に下痢が続くようになった
- 下痢と便秘を繰り返す
- 便秘とは無縁だったのに急に便秘になった
便秘も下痢もホルモンバランスの変化によって起こります。
17.腰痛がひどい
妊娠初期から分泌されるリラキシンというホルモンには、骨盤の関節や靭帯を緩める働きがあり、腰痛を引き起こすことがあります。
また妊娠による血行不良により腰痛になるケースもあるようです。
18.めまい・たちくらみ・貧血
妊娠時には母体を通じて胎児に栄養が行くため、貧血になりやすくなります。
また、妊娠初期は子宮の内膜を分厚くすることで胎児のベッドを作るので、大量の血液が子宮に必要になるので貧血になるとも言われています。
19.肌荒れがひどくなった・ニキビ・吹き出物
今まで肌荒れに悩んだことがないという人も、妊娠によってニキビや吹き出物がひどくなるケースがあります。
ホルモンの分泌が増えることで皮脂の老廃物も増えたり、胎児に栄養を送ることで肌の水分量や栄養が不足してしまうことが原因です。
20.イライラする、情緒不安定
落ち込みやすくなったり、涙もろくなったり、イライラするといった症状が現れることもあります。
これもホルモンの影響で、黄体ホルモンの「プロゲステロン」が多く分泌されることが原因です。
イライラは生理前にも見られる症状なため、妊娠を疑う場合は他の兆候と合わせるといいですね。
21.つわり
代表的な妊娠初期症状です。
症状としては、胃がむかむかしたり吐き気がしたりします。
つわりの症状がいつ始まるのか?つわりに関する詳しい情報は次の記事で紹介しています。
妊娠超初期症状と生理 間違いやすい症状
妊娠の兆候かなと思っていたのに「やっぱり生理だった」と勘違いしてしまいやすいのが着床出血です。
着床出血が起こる時期は生理予定日と同じ頃。間違えないためにも普段から基礎体温をつけるなど体調管理をしておくといいでしょう。
妊娠検査薬を使うタイミングは?
妊娠しているか早く知りたい方は、病院へ行く前に妊娠検査薬を使ってみましょう。
妊娠検査薬はいつ使う?
妊娠検査薬は、生理予定日の1週間後から使用できるものがほとんどです。
妊娠するとhCGというホルモンが分泌され、日ごとに増えていきます。
一般的な妊娠検査薬は、尿の中のhCGが50mIU/mlを超えると、陽性の判定が出るようになっています。
妊娠後にhCGが増える速さには個人差があり、生理予定日あたりで50mIU/mlを超える方もいれば1週間経っても超えない方もいます。
陽性か陰性か早く知りたく、フライングして検査する方もいらっしゃると思いますが、個人差があることを念頭においてくださいね。
また、最近では生理予定日に使用できる妊娠検査薬も売られています。
こちらは、性能が高くhCGの値が25mIU/mlで陽性反応が出るようになっていますが、その分値段が高めです。
先輩ママの妊娠超初期症状
これまでに感じたことがないほどの頭痛と微熱。(ひどい風邪をひいた?と思いました)
一番びっくりしたのが眠気です。仕事中でも横になって眠ってしまうほどでした。同僚からは何か悪い病気じゃないかと心配されましたね(笑)お腹の痛はなかったです。
ただ、一人の女性上司が妊娠を疑ってくださりフライング気味でしたが、妊娠検査薬を使用したところくっきりと陽性反応が出ていました。
微熱、だるさ、眠気と食欲がわかないみたいな感じです。
「妊娠=吐き気」だと思い込んでいたので、まさか妊娠してると思わず2週間ぐらいは風邪だと思い込んでいました。病院を受診したところ妊娠が発覚。その間ずっと市販の風邪薬を飲んでいましたが、無事に元気な女の子が生まれました。
妊娠超初期症状が出たらまずは気持ちを落ち着かせて!
妊娠超初期症状・妊娠の兆候を21パターンを紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
妊活中の方は「言われてみれば・・・」と思うような症状がいくつかあったかもしれません。
しかし、妊娠超初期症状の兆候は個人差もあり、妊娠を確実に判断するものではなく参考指標にすぎません。
まずは落ち着いて、自分の体調をチェックしてください。
複数の症状が当てはまった方は妊娠の可能性が高いかもしれませんが、日頃から基礎体温を測り、妊娠の兆候が現れた場合は妊娠検査薬や産婦人科で検診を受けるようにしましょう。