PR

人工授精は双子を妊娠しやすいってホント?秘密は排卵誘発剤にあった!

人工授精の双子妊娠確率 妊娠・出産

小学3年生になった双子男子を育児中のみかです。
息子たちが誕生してから今まで、数多くの方に「双子ちゃん?!」と声をかけていただいており、双子への注目度は高いなぁ、と感じています。

中には「いいなぁ」とおっしゃる方、初対面でも「治療してたの?」と聞いてくる方など反応も様々です。

自然妊娠では約0.3~1%の割合で誕生すると言われている双子も、不妊治療を受けているとその確率は約4%まで上がることがわかっていますから「双子=治療」というイメージがあるのもうなずけますね。

なぜ人工授精だと双子の妊娠が増えるのか調べてみました!

▶︎双子が生まれる確率は1/100!双子の妊娠率が高い人の特徴は?

人工授精で双子が多い理由は「排卵誘発剤」

人工授精で双子妊娠の確率アップ

結婚後、1~2年経っても自然妊娠しないケースを「不妊症」といいます。
(厳密に言うと、結婚していなくてもいいのですが・・・)

「赤ちゃんが欲しいのに、できないなぁ」と思うカップルはこの時点で、不妊治療をおこなっている婦人科を訪れることが多いようです。

こうした場合、まずは簡単な検査と妊娠しやすいタイミングをはかる「タイミング法」の指導を受けます。
これは、排卵日に合わせてタイミングを取ることで妊娠する確率を上げよう!という方法になります。

それでも妊娠をしない場合には、薬を使って排卵を促す「排卵誘発」という方法に進んでいきます。
排卵誘発には飲み薬を利用する場合と注射で薬剤を体内に入れる方法がありますが、多くの方は飲み薬を処方されることでしょう。

特に有名なのが「クロミッド」という飲み薬です。

排卵誘発剤「クロミッド」ってどんなもの?

クロミッドは「クロミフェンクエン酸塩」という有効成分が含まれている、錠剤の飲み薬です。
一般的には生理の周期に合わせて、1日1回1錠(50㎎)を5日間ほど飲みます。

クロミッドを飲むことで通常は1個の卵子が成熟して排卵するところ、複数の卵子を成熟させて排卵させることができるようになります。

排卵する成熟した卵子が1個から複数個になることで、タイミング法でも受精の確率をアップしようとする場合や人工授精に向けてなるべく多くの卵子を採取したい場合に使われる薬です。
効き目は比較的ゆるやかと言われていますが、飲み薬ですから服用することによるメリットもあればデメリットもあります。

クロミッド服用のメリット

状態の良い成熟した卵子がいくつも排卵されやすくなる

クロミッド服用のデメリット

子宮内膜が薄くなる(着床しにくくなる)
おりものが減る(精子が子宮に到達しにくくなる)

人工授精ってどんなことをするの?

不妊治療では「排卵誘発」で成果がなかった場合、「人工授精」へとステップアップするのが一般的です。
人工授精は病院で医師や技術者の手を借りますが、自然妊娠に近い形で妊娠をすることができる方法です。

人工授精のしくみについてみていきましょう。

人工授精は質の良い卵子と精子を出会わせる

人工授精を簡単に説明すると、排卵のタイミングに合わせて子宮内に細い管を使って精子を注入することをいいます。
人工授精によって妊娠できる確率は約10%といわれており、人工授精で妊娠できるかどうかは卵子・精子の質に左右されるといわれています。

卵子の質を良くするために有効なのが、先ほど紹介した「排卵誘発剤(クロミッド)」です。
十分な大きさで健康な卵子を複数個作り出すことができるため、人工授精による妊娠率が上がりやすくなります。

精子については、多くの不妊治療医が人工授精前に採精した精液を洗浄濃縮処理を行います。
この処理によって、不純物が取り除かれ運動率の高い精子だけが選ばれることになります。

こうして、質の良い卵子と精子が出会いやすくすることで妊娠率を高めるのが人工授精です。

人工授精は自然妊娠と同じ受精方法

排卵誘発剤で健康に育った卵子が排卵するタイミングで、洗浄濃縮処理を行った運動率の高い精子を子宮内に注入することで人工授精は完了です。
方法としては、自然妊娠と変わらないのが特徴ですね。

人工授精という名前ではあるものの、自然妊娠と同じように受精卵が子宮内に着床してくれるのを待つことになります。

人工授精だと双子の確率が上がるのはなぜ?

人工授精で双子の確率が増えるのは、排卵誘発剤によって排卵する健康な卵子の数が1個ではなく複数個になることが原因となっています。

数字で表すと、

  • 自然妊娠:約1%
  • 人工授精:約4~5%

の確率で双子(あるいは三つ子)を授かることになります。

ちなみに、クロミッドを服用するよりも注射(hMG-hCG)の排卵誘発剤を使った方が、排卵する卵子の数が増えます。
そのため、注射による排卵誘発を行った方の双子の妊娠率は約15~20%にまで上がります。

人工授精の流れと費用

人工授精とは実際にどのように行われるのか紹介しましょう。

前日〜2日前

出来るだけ妊娠しやすい日に人工授精(AIH)できるように事前に検査をします。

  • 超音波検査 子宮内膜の厚さ、抱卵の大きさを測り排卵日を特定します。
  • 頸管粘液検査 子宮頸管が粘液の状態を調べ、精子が侵入しにくい原因を調べるためのものです。
  • 尿検査 尿中LH検査などを測定します。

これらの検査結果をもとに、人工授精をする日を決定します。
さらに、より確実に排卵させるために前日にHCG注射をします。

当日

精液は当日病院で採取する場合と、自宅で採取する場合があります。どちらの場合も、病院で遠心処理されます。

遠心処理された精液を管を使って子宮内に注入します。痛みはほとんどの人はありませんが、稀に引っ張られる感じの痛みを感じる方がいるようです。

注入する聖駅は少量のため、あっという間に終わります。

その後、流れでないようにしばらく安静にし(5分程度)抗生剤や黄体ホルモンの薬が処方されて終了です。

人工授精後は、特別安静にする必要はなく軽い運動や入浴などは、通常の生活で大丈夫ですよ。

人工授精後

その後は排卵の確認がある病院がほとんどですが、生理予定日〜1週間後までひたすら待ちます(笑)

生理予定日を過ぎても生理がこない場合は、市販の妊娠検査薬でチェックしてみましょう。

残念ながら生理がきてしまった場合は、一定の期間を開けて再度人工授精にチャレンジする人と、体外受精へステップアップする人で分かれます。

人工授精の費用は?

人工授精も体外受精も保険適用外です。

人工授精の場合は1回の費用が1万円〜2万円、体外受精の場合は20万円〜60万円です。体外受精の場合は助成金があることも。

双子(三つ子)を妊娠したママの体験談

双子を産んだママ

実際に双子を妊娠したママの体験談を紹介します。
まずは人工授精だけど双子じゃなかったママから。
双子妊娠の確率アップは、人工授精ではなく排卵誘発剤に秘密があることがわかります。

人工授精をして授かった者です。

人工授精をして双子が産まれる可能性は、自然妊娠と変わりません。
双子が産まれる可能性が高いのは、排卵誘発剤を使った場合です、排卵誘発剤を使うと複数の卵子が排卵するのでその為です。
でもこの場合は、一卵性ではなく二卵性です。

私は全くの正常で、旦那の精子が足りない為の人工授精だったので、排卵誘発剤は使いませんでした。

aisさん yahoo知恵袋より

自然妊娠で双子を妊娠したママの体験談です。
実際に双子を出産した方の体験談の多くは、リスクも高くなる!というものが多いですね。
単に双子が欲しいからという理由で排卵誘発剤に頼るのは危険です。

20代半ばで一卵性の双子を出産しました。
自然妊娠です。双方の家系に双子はおらず、全くの偶然のようです。

多胎妊娠・出産・育児は大変です。苦労も出費も普通の倍です。
ハイリスクになりますので、母子共に色々な危険があります。
子どもが未熟であったり問題がある率も高いです。(うちは2ヶ月近くNICUに入院しました)育児は壮絶を極めます。健康体の私でも1歳の双子の相手をしているとぐったりします。(新生時期はもっと大変ですよ)

野花さん 発言小町より

▶︎双子の妊娠はリスクが100倍!?経験者が語る実際のところ

人工授精で双子の妊娠確率は場合によっては上がる

人工授精で双子妊娠はある

自然妊娠と同じ受精方法にもかかわらず、自然妊娠よりも4~5倍ほど双子の妊娠率がアップする人工授精について、紹介しました。

双子の妊娠確率アップの秘密は、質の良い卵子を作るための「排卵誘発剤」にありました。
複数個の質の良い卵子を作り出してくれる排卵誘発剤と、運動率の高い精子の出会いを手伝ってくれるのが人工授精です。
排卵誘発剤を使わない人工授精の場合は、双子妊娠の確率は自然妊娠と同じです。

母体の年齢や体力的な問題で「一度の妊娠で子どもを2人授かりたい」という方は、人工授精を受けてみることも選択の一つになるかもしれませんが、リスクも上がるため安易な気持ちでの選択はおすすめできません。