赤ちゃんが生まれると、しばらくの間は旅行に行くのは難しくなります。
「だからこそ、出産前の妊娠中にゆっくり旅行を楽しんでおきたい!」そんな妊婦さんも多いのではないでしょうか?
妊婦さんが旅行に行くなら、安定期の妊娠5〜7ヶ月の妊娠中期がおすすめです。
逆に、胎盤がまだ安定していない妊娠初期と、体への負担が大きい妊娠後期は避けたいところ。
そこで今回は、妊婦さんが旅行をするときに気をつけたいポイントや、実際にマタ旅をした体験談をご紹介します。
妊娠中の旅行はいつが最適?
妊婦さんが旅行に行くなら、胎盤が完成して悪阻も軽減してくる安定期(妊娠16週〜)に入ってから後期までの間が最適です。
妊娠初期は胎盤がまだ安定しておらず、妊婦さん自身も悪阻などで体調が不安定な時期で、安静に過ごすのが基本。
妊娠後期以降はお腹も大きくなり、動きにくく無理をするとお腹が張ったり、貧血などを起こす要因にも。
旅先では体調が急変してもすぐには病院に行けなかったり、場所によっては助けも呼べない状況だってあります。
妊娠後期に入ると破水のリスクも高まるので、できる限り無理な旅行は避けた方が無難です。
筆者のマタ旅体験談
筆者が妊娠中に旅行をしたのは、妊娠7ヶ月の安定期。
箱根・湯河原の温泉旅館まで、主人と2人でドライブ旅行をしました。
旅館を探す際は、旅行サイトで「妊婦さんOK」を条件に検索し、ヒットした中から車で行ける距離のお宿をピックアップして決めました。
筆者が実際に宿泊したお宿は箱根湯本温泉「月の宿 紗ら」です。
従業員の方々の対応も素晴らしく、たくさんのお気遣いも頂いてホッコリ幸せ気分に。
お食事では妊婦さんNGな食材は控えてくださったり、泊まったお部屋には露天風呂がついていて、大浴場では気が引けてしまうお腹の大きなプレママにも嬉しい!
おかげさまでとっても素敵な旅行になりました。
妊婦は飛行機に乗ってもいい?
旅先が遠方なら飛行機に乗るケースもあります。その場合はどうなのでしょうか?
フライト中は地上と環境が大きく異なり、それによる体調の急変も考えられます。
何か緊急事態が起こっても、万全な医療的サポートを受けることは困難です。
通常よりもリスクが高いことは覚えておきましょう。
どうしても乗るなら妊娠中期に
妊婦さんが飛行機に乗るなら、妊娠中期がいいとされています。
とはいえ、搭乗中は上空での気圧変化や揺れもあり、酸素濃度や湿度の低下など、地上とは条件が異なる環境です。
ずっと同じ姿勢でいることによるエコノミー症候群のリスクもあるので、安定期でも注意しましょう。
搭乗にあたっては医師・航空会社への事前確認を!
飛行機を利用したいときは、まずは事前にかかりつけの産婦人科医師に相談しましょう。
また、航空券を予約した時点では体調が良くても、搭乗をする時にはコンディションが変わっていることも。安易に自己判断せず、旅行の直前にもお医者様さまに確認を!
妊婦さんの搭乗には「医師の診断書の提出」や「医師同伴の必要」を規定している航空会社もありますので、予約する前に確認をしておくと安心ですよ。
妊婦でも温泉旅行は行けるか?
「あまり遠すぎない距離で、ゆったりリラックスできる旅行先は?」と考えたときに、真っ先に思い浮かぶのは温泉ですよね。
妊娠中のツラ〜い症状である腰痛や肩こりにも効果がありそうだし、マタニティライフを頑張っている自分へのご褒美にと温泉を選ぶプレママもきっといらっしゃることでしょう。
そんな妊娠中の温泉入浴には、本当に問題はないのでしょうか?
現在は妊娠中の温泉は問題がないとされています
80年代に環境省が定めた「温泉施設に関する注意書きと効能」では、妊娠中の温泉入浴は避けるべきとされ、長らく妊婦さんの温泉入浴は禁忌事項でしたが、現在では見直しをされ、医学的にも問題がないものとされました。
よって、現在では妊婦さんの入浴は問題なしとなっています。
ただし、事前に温泉施設には確認を!
一般的には問題のない妊婦さんの温泉入浴ですが、施設や宿によっては「妊娠中の温泉ご利用はお控えください」と注意書きがされている場合も。
宿泊の前に、妊娠中でも入れる温泉かどうかを確認しておくといいですね。
そして、妊娠中はお腹が大きく、足元の滑りやすい浴場で転倒の危険があることや、のぼせたり急激な血圧の上昇などが起こる可能性も考慮して、入浴の際には十分に注意するようにしましょう。
妊娠中の旅行で気をつけたいポイント3つ!
様々な条件もクリアして、さあ楽しい旅行へ!となっても、ちょっと待って!
自分ひとりの身体ではないことを忘れないで。お腹の赤ちゃんとご自分の体調をまず第一に考えて行動しましょう。
マタニティ旅行で特に注意したいポイントがいくつかありますので、ここでお話ししますね。
①スケジュールには余裕を持って!
妊娠中はとにかく体力を使います。それがマタ旅となれば、なおさらです。
なるべく休憩時間を多く取るようにして、極力身体の負担にならないように気をつけましょう。
万が一に備えて、旅先で利用できる医療機関や周囲の施設を調べておくと安心です。
②健康保険証・母子手帳は必ず持参を!
もし旅先で病院にかかることになった場合には、お医者さんにすぐ状況を理解してもらうためにも母子手帳は必要。
健康手帳とセットで持参しましょう。
母子手帳に記載された妊娠の経過によって、診察も的確にスムーズに進みます。
③宿泊先や航空会社に妊婦であることを伝える
事前に宿泊先や利用予定の航空会社に妊婦である旨を伝えておくと、いざという時に配慮うしてもらえるなど、対応もスムーズになります。
航空会社によってはマタニティ向けサービスが受けられるので、活用するのもいいでしょう。
優先搭乗の案内や座席指定・荷物の移動など、妊婦さんにとって嬉しいサポートが。
利用予定の航空会社で受けられるサービスについては、事前にホームページなどで確認しておきましょう。
マタニティ旅行は安定期にゆっくり楽しみましょう!
何かと制限の多くなってしまう妊娠中の生活ですが、たまには羽を伸ばしてリフレッシュをしたい!というプレママの皆さん、いかがでしたか?
旅行に行くなら、安定期である妊娠中期から後期に入るまでの期間がおすすめです。
ご自身の体調とお腹の赤ちゃんの状態に問題がなく、かかりつけのお医者さまの許可を頂いてからマタニティ旅行の計画を立てましょう。
筆者もマタ旅で体験しましたが、最近では妊婦さんに優しいマタニティプランやサービスを実施している宿泊施設も増えています。
賢く選んで、妊娠中の時期だからこその特別な旅を楽しむのも素敵ですね。
ですが、くれぐれも無理は禁物!体調にはしっかりと注意を払って、いざというときの旅先での医療機関も事前にチェックしておくと安心ですよ。
お腹の赤ちゃんとも相談しながら、どうぞ素敵な思い出になる旅を楽しんでくださいね!