妊娠中はお腹も大きくなり、体重もどんどん増えていきますよね。
無事に子供も産まれ、これで体重管理も終わった…と思いきや、なかなか体重が減らず焦っているママも多いのではないでしょうか?
実は、産後は骨盤が開いていたり、筋肉が減って基礎代謝が下がっていたりするなど、以前より体重が減りにくい体に変化しているんです。
産後のダイエットは子育てもあり無理ができないので、原因をしっかり理解して効果的な方法を試したい人が多いはず!
そこで今回は、産後に体重が減りにくい原因と、対策について紹介していきます。
出産後に減る体重は?産後ダイエットはいつから?
出産するとすぐ体重が減るかと思いきや、あまり変化がないため驚くママも多いです。
体重や体型は少しずつ時間をかけて戻っていくものなので、安心してくださいね。
出産後に体重は減るの?
妊娠中は平均10㎏前後体重が増えるといわれていますが、出産直後の体重はそこから約3〜4㎏減ることが多いです。
出産によって、赤ちゃんの体重(約3㎏)や胎盤・羊水など(約1〜2㎏)の重さ分に相当します。
それ以上に増えた体重は、妊娠中に蓄えた水分や皮下脂肪によるものです。
これは出産後も体に残ったままになるので、意識して減らしていかないといけません。
また、妊娠によって子宮も大きくなっているため、出産直後にお腹がすぐ小さくなるわけではありません。
子宮は産後6〜8週間かけて徐々に元の大きさに収縮していくので、「出産したのにお腹が戻らない!」と焦らないようにしてくださいね。
産後ダイエットはいつから始める?
産後にどれだけ体重が減っていくかは個人差があり、妊娠中に増加した体重、胎児の重さ、また年齢による基礎代謝の低下も関わってきます。
産後1ヶ月は出産のダメージを回復させることが優先で、体重も減りにくい時期ですが、3ヶ月頃までには妊娠前の体重に戻るママが多いようです。
3ヶ月を過ぎても体重が思うように減らない場合は、少しずつダイエットを始めるといいですね。
▶︎産後の運動はいつから?体型を戻すのにおすすめのエクササイズ
出産前の体重に減らない3つの理由
無理せず効率的にダイエットに取り組むためにも、まずは体重が減らない原因はなにか把握しましょう。
体重が減らない理由①:骨盤のゆがみ
妊娠中には「リラキシン」というホルモンが分泌されることで、骨盤の靱帯が緩みやすくなり、出産の時に産道や骨盤が開きやすくなっています。
このリラキシンの分泌は産後徐々に減っていきますが、数ヶ月は骨盤は不安定な状態です。
つまり、妊娠前に比べると骨盤を支えている筋肉が緩んでいるので、骨盤は開いて歪みやすくなっているんですね。
骨盤が歪んだまま放置しておくと、脂肪をためやすくなり下半身太りに繋がります。
体重が減らない理由②:筋肉量の減り
妊娠中はお腹が大きくなり運動する機会も減るため、運動不足になりがちです。
以前より筋肉量が減ったことで基礎代謝が低下し、脂肪が落ちにくくなっています。
また、妊娠でお腹が大きくなることで腹筋が引き伸ばれているので、お腹周りにも脂肪がつきやすくなっていますよ。
体重が減らない理由③:食べ過ぎ
産後は子供のお世話が優先されるので、ゆっくりご飯を食べることも難しくなりますよね。
手軽な菓子パンやジャンクフードを頻繁に食べたり、ストレスで甘い物を食べ過ぎたりすることで、カロリーオーバーしていることもあります。
また、母乳育児だと体重が減りやすいといわれていますよね。
母乳育児の場合、だいたい1日で約500kcalを消費しています。
母乳育児をしているママの方が自然に痩せやすいですが、体重が減らない場合は摂取カロリーが多すぎるかもしれません。
母乳のために沢山食べないと!と思いがちですが、偏った食生活や食べ過ぎには注意が必要ですね。
体重が減らない時の対策
授乳や日々の子育てである程度体重は自然に減っていきますが、産後数ヶ月経っても思うように減らないと気になりますよね。
赤ちゃんのお世話で疲れやストレスが溜まりやすい時期ですので、無理なダイエットはせず、自分にあった方法を見つけて少しずつ対策を始めましょう。
骨盤を整える
骨盤が歪んだままだと脂肪が落ちにくい体になるため、まずは骨盤を正しい位置に戻すようにしましょう。
骨盤ベルトや産後ガードルは着用するだけなので、手軽に始められます。
とこちゃんベルトは病院でもおすすめされることがあるので、知っている方も多いのではないでしょうか?
骨盤ベルトや産後ガードルは種類が豊富なので、何を買うか悩む場合は助産師さんに相談するか、先輩ママにおすすめを聞いてみるといいかもしれませんね。
また、骨盤を引き締めるための体操やスクワットもあります。
空いた時間に少しずつ行って、体に負担をかけないようにしてくださいね。
より確実に骨盤の歪みを治したいという場合は、産後の骨盤矯正を専門にしている整体や整骨院にいって、プロにアドバイスをもらうのもいいですね。
適度に運動する
産後1ヶ月は無理をせず安静が大事ですが、1ヶ月検診で問題なければ、体の様子をみて少しずつ運動をはじめましょう。
脂肪を燃焼させるには有酸素運動が効果的ですよ。
一番手軽にできる有酸素運動は、歩くことです。
赤ちゃんの外出ができるようになれば、抱っこひもで一緒にお散歩しましょう。
ベビーカーは前屈みになり姿勢が悪くなりやすいため、注意が必要です。
姿勢が悪いと代謝も低下するので、まずは姿勢を正しく保つように意識してくださいね。
赤ちゃんの体調等で外出が難しい場合は、無理をしないようにしましょう。
ストレッチやスクワットをゆっくり行うだけでも、体の筋肉が動かされるので代謝アップに繋がりますよ。
食生活を見直す
食事は和食のメニューを増やすようにしましょう。
和食は高タンパク・低カロリーの料理が多いため、痩せやすくなります。
手軽に作れるパスタや麺類、パンなどを食べたくなりますが、炭水化物を取り過ぎると痩せにくくなるので注意が必要です。
炭水化物は控えめに、野菜やタンパク質を積極的に食べるように意識してみてくださいね。
甘い物が食べたい場合は、食べ過ぎないように注意しましょう。
夕食後に食べるよりも、14〜15時の間に食べる方が脂肪になりにくいのでおすすめですよ。
産後は体の回復を優先してゆっくり体重を減らしましょう
産後に思ったように体重が減らなかったり、体型が緩んだままだと気になりますよね。
骨盤ベルトを使うなどできるところから始めて、食生活や運動を見直してゆっくり体重を戻すようにしてくださいね。
食事制限など無理なダイエットは健康を損ねる上に、母乳を通して赤ちゃんにも悪影響を与えかねません。
また、ストレスを溜めると余計に痩せにくくなるので、ママと赤ちゃんの健康を第一に考えてくださいね。
赤ちゃんと一緒に散歩して気分転換する、甘い物を食べたときは夕食を軽めにするなど、生活の中でバランスよく取り入れられるといいですね。