赤ちゃんが眠った後はあれをしよう、これをしよう、とママの頭の中では寝かしつけ後の予定を考えていることが多いのではないでしょうか。
ですが、思い通りの時間に赤ちゃんが眠ってくれず、予定は後ずらし(または後日にまわす)ということも多くありませんか?
そんな時は、誰が悪いわけではないけれどちょっとイラっとしてしまいがちです。
そんなトラブルを避けるためにも、赤ちゃんを寝かしつける方法をいくつか知っておくのがおすすめです。
「今日はなかなか寝ないなぁ」と思ったら、ぜひ以下の方法を試してみてください。
保育園に勤務している筆者がイチオシの方法やコツを教えちゃいます!
赤ちゃんが寝やすい生活リズムや環境を整えよう
夜の寝かしつけがうまくいかない原因は、昼間の行動に問題があるかもしれません。
上の子がいたりすると、ついつい親のペースに赤ちゃんを合わせがちです。
しかし、赤ちゃんが心地よく眠るには赤ちゃんのペースに合わせてあげる必要があります。
できることから試してみてはいかがでしょうか?
また、寝かしつけだけでなく夜泣き対策としても有効です。
①昼寝をしすぎない
昼寝の時間が長くなってしまうと、昼寝だけで十分な睡眠がとれてしまう場合があります。
そうなると、いくら夜になったからとはいえ赤ちゃんでも眠れなくなってしまいます。
気持ちよさそうに昼寝をしている赤ちゃんを見ると起こすのが忍びなくなる・・・という気持ちもわかりますが、ある程度昼寝をしたら目を覚ましてもらうようにしましょう。
②おもちゃは片づける
楽しいものが視界に入ると、赤ちゃんといえども気になって眠れなくなることがあります。
「もう寝るから片付けようね」と一声かけて、おもちゃは片づけるようにしましょう。
遊びと睡眠の区別を小さいうちからつけておくと、年齢が大きくなった時に助かりますよ。
③部屋の温度・暗さを一定にする
赤ちゃんが眠る部屋は暑すぎず寒すぎず、快適に眠りやすい温度に保つようにしましょう。
もちろん、衣類や布団でも調節はできますが室温自体を過ごしやすい温度にしておくのがおすすめです。
また、眠る際には電気は消すようにしましょう。
とはいえ、寝かしつけの際に部屋を真っ暗にしてしまうと、赤ちゃんの顔色や眠ったかどうかの確認がしづらくなってしまいます。
赤ちゃんの様子が見える程度のやさしい明りで寝かしつけをしましょう。
④おむつ替えを済ましておく
おむつが濡れていると、赤ちゃんもゆっくりとは眠れません。
眠る前におむつを替えておきましょう。
⑤おなかを満たしておく(授乳しておく)
お腹がすくと目を覚ます赤ちゃん。
少しでも長く眠ってほしいと思うなら、寝る前に授乳し赤ちゃんのおなかを満たしておくようにしましょう。
赤ちゃんの寝かしつけにおすすめの7つの方法
赤ちゃんが眠りにつきやすい環境を整えたら、寝かしつけの始まりです。
保育園でも実際にやっている7つの寝かしつけ方法を紹介します。
①トントンする
赤ちゃんと添い寝しながらお腹やおしりをトントンと一定のリズムでやさしく叩いてあげましょう。
同じリズムでトントンするのではなく、グズっている時は少し早いテンポで、眠気が襲ってきたら少しゆっくりにするのがポイントです。
徐々にトントンのリズムをゆっくりにして、赤ちゃんがぐっすり寝たらフェードアウトします。
ただ単にトントンするだけではママが退屈、という場合は心の中で歌を歌うと一定のリズムでトントンしやすくなります。
続けているうちに赤ちゃんが寝やすいテンポの曲が見つかるので、その曲を心の中で歌いながらトントンしてみましょう。
ちなみに筆者の場合は「大きな古時計」を心の中で歌いながらトントンします。
保育園の子ども達も眠りやすいテンポのようです。
②音楽を聞かせる
オルゴールや波の音、ママの歌声など、音楽を聞かせるのも赤ちゃんのリラックスに効果があります。
寝かしつけのための音楽なので、ママやパパの趣味の音楽はかけないように気をつけましょう。
③揺らしてあげる
抱っこやおんぶ、バウンサーなどでやさしく揺らしてあげると眠りやすくなります。
④手を握る
トントンと赤ちゃんをやさしく叩く代わりに、手をぎゅっと握ることを一定のテンポで繰り返します。
赤ちゃんは眠くなると手足が温かくなります。
ママの手で赤ちゃんの手を温めてあげることで眠りやすくなります。
筆者は勤務先の保育園でトントンしてもなかなか寝ない子にはこの方法を使っています。
⑤首の後ろや顔をやさしくなでる
赤ちゃんはおでこから鼻の頭までをなでると、自然と目をつむります。
目をつむったところでトントンしたり、首の後ろをやさしくなでてあげると、すっと眠ってくれることがあります。
⑥寝たふりをする
赤ちゃんの隣で大人も眠ったふりをしてみましょう。
初めはママの顔を触ったりすることもありますが、何をされても反応しないでいると赤ちゃんもあきらめて眠ってくれるようになります。
⑦お気に入りのものを与える
おしゃぶりやタオル、ガーゼなど肌触りがよく口に入れても安全かつ洗いやすく衛生面でも心配のないものを与えてみましょう。
手で触ったり、口に入れて楽しんでいる間にリラックスして眠りやすくなります。
眠る前のルーティンを決めてみよう
夕食から布団に入るまでは、毎日決まったことを繰り返すようにしておきましょう。
ルーティンが身につけば「これが終わったら寝る時間だな」と赤ちゃんにもわかるようになります。
たとえば、
晩ごはん
↓
お風呂
↓
歯磨き
↓
お布団へ
という感じです。
「これが終わったら、次は○○しようね」などと声かけをしながら、ルーティンをこなしていくと身につきやすくなります。
月齢別の赤ちゃんの寝かしつけ
生後1〜2ヶ月
新生児のうちはほとんど眠っていた赤ちゃんですが、生後2ヶ月ごろになると明るい昼間に起きている時間が長くなってきます。
まだ生活リズムを整えるのは難しい月齢ですが、この頃から赤ちゃんとママや家族の生活スタイルに合うリズムを考えるようにしましょう。
生後3〜4ヶ月
生後3ヶ月をすぎると、昼と夜の区別がつくようになってきます。
規則正しい生活リズムを心がけましょう。
生後5ヶ月〜1歳
この頃から赤ちゃんの睡眠のリズムが整ってきます。
睡眠だけでなく、授乳や食事、遊びやお風呂など寝る以外の生活リズムを整えるようにしてください。
お昼寝の目安は午前中に1〜2時間。午後に2時間程度です。
夜は20時頃にはお布団に入るように、夕飯(離乳食・授乳)やお風呂の時間を決めましょう。
子どもによって寝かしつけ方法もいろいろ
赤ちゃんの寝かしつけには、赤ちゃん自身の好みの方法を見つけてあげることが大切です。
トントンされるのが好きな子もいれば、触られることが嫌いな子もいます。
また、音楽やママの歌声・絵本の読み聞かせが好きな子もいれば、シンとした空間が好きな子もいるでしょう。
ここで紹介した方法が全部ダメだったとしても、あきらめないで赤ちゃんに合った方法を探してみてください。
ぴったりの方法が見つかってスムーズに寝てくれるようになれば、ママの睡眠時間や自由時間の確保もしやすくなり悩みが一つ減りますよ。